MBAのコロナ対応徒然
ESADEのコロナ対応は、若干の混乱はあったものの、比較的迅速且つ生徒が柔軟に対応できる施策を提供した、との認識。各MBA様々な対応をしているなか、参考・備忘までに下記掲載します。
初動(Term 2: 2-3月)
イタリアで感染者が増え始めた際に、イタリア渡航者に関しては2週間の自宅待機・オンラインで授業を受けるように要請。その時にTeamsで授業配信。
3月頭Madridで感染者が増え始め、Madridに行った他校の生徒が感染したらしいだの、学部生で感染者が出たらしいだの噂が出たり、バルセロナもやばいのでは?となる中、3月一週目は希望者はオンラインで授業を受けて良いとなった。
それもつかの間、10日学校より次週から全て授業はオンラインになると通達。今後の対策を協議するために12日・13日は休校との発表。オンライン受講が当面続くとの見立てに加え、14日からロックダウンが始まるとの報道もあり、私個人は早期脱出を決意。12日にバルセロナを発つ。
奇しくもTerm 2の授業終了直前であり、ほぼ全講座残り1クラスのみだったため、学校側も対応しやすかった模様。全て今まで通りスペイン時間での授業だったため、日本からの受講は大変ではあったものの、時差ボケで乗り切った。
移行(Term 3: 4-6月)
4-6月のTerm 3から、ESADEが取った施策は大きくは下記2つ:
1.Time Zoneに合わせたクラス割
2.希望者に対して一部授業を先送り
1に関して、私同様母国に一時避難した学生が全体の約3割程度いたため、Time Zoneに合わせてクラスを再編成。大きくは、アジア+欧州と米州+欧州とした。
そのため、日本時間では大体16時から授業が始まり、遅くとも23時には終了。各授業の時間もオンラインに合わせて、2時間休憩無しのスタイルが取られた。
また、このタイミングで使い勝手のよいZoomが導入された。
2に関して、Term 3の必修授業8つのうち、4つは先送りが可能となった。先送りの時期は、集中講座が実行される夏か、来年の同時期か、どちらか選択できることとなった。これは、オンラインよりも対面授業を好む生徒がいることへの配慮の結果と学校側説明。同時に、通常は最大18か月のコースだが、来年の受講を希望する学生は最大21か月在学出来ることとなった。(多分、一個下の学年と合同で受講すると推測)
私自身はオンライン授業も気に入っていたことと、早く終わらせられることは終わらせたい質なので、全て予定通り受講したが、生徒の自主性を重んじるESADEらしい柔軟性のある対応だったと思う。
現在(夏季集中講座: 7月)
6月頭より学校側も対面授業の復帰を検討し始める。19日カタルーニャ州もフェーズ3に移行、私自身は20日にスペインへ帰国。29日よりバルセロナ市内のキャンパスで対面授業再開、ただし帰国困難な生徒もいるため、一部クラス(※)を除き登校は義務ではなくオンラインも選択可能となっている。
※ 例えばコミュニケーションのクラスは、プレゼン技術の向上が目的であり、全身の表現も評価対象となるため、教授が登校を要請したらしい。
今後(Term4: 9月以降)
7月13日現時点での学校側発表によると、9月よりサンクガットキャンパスでの対面授業を再開する予定とのこと。
他、インターン・交換留学ほかへの影響は別途記載予定。