30代事務職の欧州MBA挑戦記録

受験対策からバルセロナ生活等

MBA志望理由

Noteの方ではMBAへの憧憬について記述したが、もう少し真面目に志望理由について考察しようと思う。

望まない異動によって真剣にMBA進学を考え始めたため、前々から計画的に進めていた訳ではさらさらなく、若干”ここじゃない”という衝動に駆られた点は否めない。

一方で、じゃぁ何がなりたいの?何がしたいの?となった時に、商社を志望した理由と同じ、ビジネス英語を駆使した海外人材になりたい(①)、という原点に戻ったのである。

ただ、何がしたいか?に関しては、まだ浅い自分の経験ではわからないから、幅広く様々な分野が学べるMBAを通じて、得意・不得意・好き・嫌いを見分けよう(②)と思い至った。

 

①グローバル人材

と書くと、すっごい薄っぺらく聞こえるし、実際グローバル人材だから何?という事はあるのだが、日本に留まらない国際マーケットでの自分という労働力の市場価値を考えた際に、あまりにもとるに足らないと感じていた。且つ、今後のキャリアを考えた際に、守られてる環境で成長出来ない部分が多々あると想像した。

部長・課長に尊敬出来る上司は居たものの、純粋培養で社内で育ってる人材は少なく、一度全く会社が関係ない(子会社とかではない)外の環境を経験していた。逆に、ずっと社内に居るおじさん達には、魅力を感じなかった。もし明日会社が潰れたとしても、この人達は転職出来るんだろうか…?今と同じ高給を貰えるんだろうか?と疑問に思っていた(大変生意気ながら)。

就職氷河期を経験したからこそ、転職も怖かったが、一方でこのまま景気が良い平和な状態が続くとも思えなかったのだ。いざという時の為に、ちゃんと客観的に市場で評価される人材になりたい。また、事務職だったからこそ、総合職若手と同じ仕事をする中で、成果物ベースではない給与・評価にも疑問もあった。

じゃぁ、どういう能力を伸ばしたいのかと考えた特に、”ビジネス英語”が足りないと思っていた。ビジネス英語は、所謂流暢な英会話能力ではなく、同じ国際ビジネスパーソンとしての教養も含む。様々な前提を共有しているからこそ、スムーズな会話が可能となる。それがビジネス英語だと思っている。そして、教養には言葉遣いだけでなく、普遍的な価値観や振る舞いも含まれる。

これらは、多分海外顧客とのビジネス経験・駐在経験を通じて、徐々に身に付くんだと思うが、短期集中のMBAでも基礎能力は十分身に付くと考えた。

②自己分析の期間

ずっと投資関連の部署に居て、基本は若手として言われたことを言われた通り迅速に処理することばかりしていた。苦手ではなかったし、それなりにこなしていたが、得意かとか、今後もファイナンスを極めていきたいかと聞かれると疑問だった。

元々好奇心が強い方で、あまり一つの物事を突き詰めるのが向いてないというのもある…何事も試してみないと分からないとも思っている。

だから、全く経験したことのないマーケティングや、ファイナンス自体も学び直すことで、本当に自分は何に興味があるのか?結局何が得意なのか?を見極めたかった。

 

エッセイ

上記志望理由を完全そのままエッセイに反映はしていない。実際には、ESADEが女性経営者輩出に力を入れていることもあり、社内で女性初のプロマネ~みたいな書き方をした記憶がある。また、②についても言及はせず、代わりにSustainabilityに関するFund立ち上げを在学中に検討したい、みたいな内容を書いていた。

ESADE進学理由・入学後所感

MBAは究極的には雰囲気で決めていいと思っている。その見解に関しては、noteに徒然記載したのでそちらをご参照(https://note.com/tokyokaigai/n/n4bf9c56163d3)。

ただ、私自身がESADEに進学を決めたのは、受験上の戦略だけでなく、ここでMBAを学びたいと真剣に思いいたったからであることは間違いなく、ESADEの進学理由とまた入学後の所感を参考までに記載します。

 

1.自主性の尊重

ESADEのプログラムは本人の希望・興味によって、選択出来る幅が他校より広いと感じている。ハーバード式のケース漬けとは違い、チーム課題を重視し、実践的なプログラムも多く取り入れていることも関連している。

まず、プログラムの長さも本人の希望によって、12か月・15か月・18か月と選べる。9月入学から翌年の6月までの約10か月の間に必修科目は終了するため、その後は全て選択科目となる。これは学生にとって非常に好都合で、自主性をもってキャリアを構築しやすくなる。

Term 1はさすがに課題も多く授業のみに集中する必要があったが、Term 2以降は(慣れもあるだろうが)比較的余裕があり、授業に加えて各生徒其々の興味がある分野を追及していた。例えば、Case Competition、Club活動、就職活動、起業準備などである。

また、Term 4以降は、交換留学かCBIプログラムも選択可能となっている。交換留学先の選択肢はUSトップスクールも多く含まれており、魅力的であった。CBIプログラムは、技術系・デザイン系の学生とチームを組み、3か月集中して社会的問題の解決に取り組むというもの。各自の興味・キャリアの方向性に合わせて、色々プログラムを選択出来るようになっている。

逆に言うと、MBAの授業以外に興味が無い生徒にとっては、手持無沙汰になる可能性もある。好奇心が強く、自分でスケジュールをコントロールしたい人には向いているが、そうじゃない生徒は若干消化不良そうな印象を受けた。

 

2.多様性の尊重

欧州MBAの特徴の一つであり、ESADEも多様性に基づいたCollaborationを推進している。スペインがゆえに、ラテンアメリカ系(の富裕層)の比重が多いのは当然の結果であるが、国に偏りが無いように学校が相当配慮しているのが伺える。

私の居るClass of 2021は、95%が留学生であり、スペイン含め47か国の生徒が集まっている。且つ、女性が全体の39%を占めており、男女の取り扱いに全く差は無いと感じている。

全員が、いちビジネスパーソンとして発言が重視され、多様な英語が前提とされる。

勿論、英語を流暢に話せた方が発言はしやすいが、ネイティブだからといって理路整然と発言出来るかは別だと学んだ。関係ない前提をダラダラ喋るよりは、文法がちょっとくらい間違っていても、端的に要点を述べる方が尊敬される。

文化の勢いの影響もあり(?)欧州勢よりラテン感が色濃かったな、と思こともあるが、大体は期待した通りのインターナショナルスクール生活をおくることが出来た。

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(ESADE公式Websiteより引用)

3.費用対効果

米国MBAは高すぎるというのが私の所感。それは、2年間という長期間が通常なことに加えて、物価もしかり。特にスペインという国は、実力に対して物価指数は低すぎないか?と思うけど、生活費の安さは本当に助かっている。そのおかげで、授業以外の活動や交際費・旅行などにもお金がかけられている。

特にESADEは前述の通り、授業以外の活動も肝になってくるため、金銭的に余裕がある方が機会を最大化できる。例えば、Case Competitionも参加費用が掛かる。ものによっては学校が補助してくれるが、そうでないものや最終プレゼンに出席するための旅費が出ない場合が殆どだ。

そもそも、私自身がMBAの内容自体はそんなに学校によって差が凄くは出ない、というスタンスなので、なるべく短期間で安くというのは一つのポリシーだった。それに加えて、ある程度の自由を持つためにも、あまり授業料・生活費だけでぎりぎりにならない方が個人的に好ましかった。

 

入学してから気づいたこと

私自身は授業に大きくこだわりは無かったものの、振り返ればESADEの教授陣の強みは、アントレとマーケティングだった。

そもそもESADEはスペインの由緒正しい学校の為、学部生(BBA)と修士生(MSc)の評判が非常に高い。MBAも歴史自体は古いのだが、全て英語対応とし始めたのは2012年から。そのため、MScで評判が高いInnovationやMarketingの分野は学校としても相当力を入れていると感じた。

アントレは、教授自体はちょっと自由スタイルすぎてw体系だって学ぶ感じではなかったものの、実際に起業したくてIdeaを持っている学生にとっては授業を受けながらそのIdeaを発展・実現させられるような内容だと感じた。その道の第一人者から具体的な助言をその場で貰うには抜群の機会だと言える。

マーケティングは、各教授は実績もあり、体系だった論理的な内容に加えて、生徒と教授の議論も大いに盛り上がる場面も多かった。元々バックグラウンドが私に無いから学びが大いにあったという点もあるが、他同期と話していてもマーケティングの授業への満足度は高く感じた。

 

ちょっとがっかりしたこと

ファイナンス・テック分野は個人的にはいまいち、、だった。

ファイナンスの教授は分かりやすく、会計・財務の経験が全く無い学生にとっては丁度良かったと思うが、個人的に内容は薄かった。授業よりもPEのCase Competitionを通して、直接教授に指示を仰いだり、同級生から学ぶことが多かった。また、この部分は交換留学先で補完出来ればと考えている。

テックは、正直ESADEはもっと頑張れるし、多分ここで他校ともっと差別化を図るべきだ。教授陣もその分野では知識があり活躍されているっぽかったが、教えることが下手な人が多かった…TableauやBig Data等の入門が出来たのは良かったが、あの時間もっとうまく使えば、もっとそれらのソフトも使えるようになったのでは?と思う。他例えば、Digital Transformationについても関連するケースは与えられたし、その内容は非常に面白かったが、自分の血肉になったとはどうしても思えない教え方だった。デジタル人材への需要は今後、MBAを多数受け入れている多国籍企業に留まらず確実に増えるし、折角のStart-upや良質なEngineerを沢山抱えるバルセロナだからこその、実践的な授業を今後はもっともっと導入して欲しい。

 

MBA受験記録

MBA受験を本格的に開始したのは、2018年9月から。翌年3月に出願し、5月に合格通知を取得した。MBA受験をする誰かを後押し出来ればと思い、情報を参考までに記載。

 

 基本情報

年齢:出願時30歳

海外経験・期間:香港1年・北京2年・ボストン1年、勤務1年ロンドン

費用:私費

GPA:3.73

GMAT:600

IELTS:8.0

カウンセラー: L-ink

 

海外経験はあるものの、自分は中途半端な帰国子女だと思っている。香港は幼過ぎてほぼ記憶なし、北京は日本人学校へ通ったし、ボストンに行ったときは既に高校2年生だった。なので英語は基本義務教育で身に着けたが、海外経験があることはエッセイの売りにはした。

 

スケジュール
2018年7月 TOEFL・IELTS1回目受験、IELTS 6.5記録
2018年9月 カウンセラー雇用、履歴書/エッセイ作成・GMAT対策開始
2018年11月 IELTS2回目受験8.0、IELTS終了
2018年12月 GMAT1回目受験
2019年1月 推薦状取得・エッセイ完成
2019年3月 出願
2019年4月 面接
2019年5月 合格

GMATは1月、3月に再受験。また試しにGREも3月に受験したが、思ったように点数が伸びず、結局12月最初に受けた点数を使った。 お金勿体ない…

 

受験費用

大体ざっくり50万円。

試験費用 181,660  
 IELTS 50,760 2回
 TOEFL 25,850 1回
 GMAT 82,500 3回
 GRE 22,550 1回
カウンセラー 259,200 面談6回、エッセイ指導2校
合計 440,860  

参考書はマスアカにGMAT・GRE・IELTSの過去問を購入。全てメルカリで売却。

あとは経歴書の英訳を4千円で発注したくらい。

 

対策

1.英語

最初にTOEFLとIELTS両方受けてみて、どっちが自分に合っているか確認。PC試験が苦手だと感じたことと、イギリスに2017年まで居たのでイギリス発音には慣れていると思い、IELTSで対策することにした。

ターゲットバンドという対策本が非常に役に立ち、このおかげでReadingとListeningが満点を取れた。更に、Amazonレビューを書く条件で無料で貰えたため、非常にラッキーであった。

早めに英語の点数が取れたことは、この後の受験勉強を楽に…しそうだが、GMATは辛かった思い出しかない。

2.GMAT

マスアカとWeb(http://gmat.usautstudy.com/sc)を参考にして対策。Verbalの点数が全然伸びなかったため、もし出願時期を次年度にしていたら、GREに完全に移行していたかもしれない。

3.エッセイ&推薦状

たまたまWebで検索して見つけ、Skypeで気が合いそうだったカウンセラーを契約。メールでの相談は無制限だったため、お得だったと思う。出願校選択のアドバイスとスコアメイク含むスケジュール指導をして頂いた。

当初はアジア系MBAへの出願を考えていたが、相談するうちにヨーロッパの方が向いているだろうとなった。その選択は間違っていなかったと思うため感謝している。

エッセイは、カウンセラーとたたき台・ドラフトを数回に分けて作成。自分について体系的に語るのが苦手なため苦労したが、最終的に同僚のアメリカ人に全部手直しして貰った。尊敬する人物の御題で、Jack Maについて書いた話が、福沢諭吉になっていたのは衝撃だったが、納得出来る内容だったのでそのまま提出した。

推薦状は、ロンドン時代上司だった豪州人女性と外資コンサルに転職した元同僚の日本人男性にお願いした。特にドラフトもこちらでせずに、全部書いて頂いた。そのうえ、非常に良い事ばかりの内容で(まぁ推薦状だからだけど、それでもべた褒め頂いた)、二人には本当に感謝してもしきれない。

4.インタビュー

想定質問をもとに回答を作成。ケースインタビューは基本業務に関係するものが出ると聞いていたため、特に対策せず。前述のアメリカ人の同僚に、飲みながら軽く英会話して貰ったくらい。

ESADEのリクルーターとは、面接前に2度顔合わせしていたのも功を奏したようだ。1度はイベント(模擬授業)、2度目は質問のセッションをお願いした。

 

総論

以上で、GMATは苦労したが、GPAと英語が高かったのと、面接エッセイもあまり苦労せずに乗り越えられたことで、短期間でMBA受験を終えることが出来た。

予備校に通うとあっという間に100万とか、人によっては300万とか飛んでくんだろうところ、50万で抑えられたのも、私費で渡航する身としては大変助かった。

もっと早くMBAを意識してじっくり対策をしていたら、GMATも違った結果になっていたかも?違う学校も本腰で検討したかも?とも思うが、思い立ったが吉日タイプ(逆に言うと普段は優柔不断)なので、これはこれで成功ルートだったと思う。

週末旅行:ジローナ&フィゲラス 2日目

ダリ劇場美術館の存在はなぜか昔から知っていて、いつか訪れてみたいな~とずっと思っていました。(確か地球の歩き方かなんかにさらりと載っていた)ただ、フィゲラスの見所がそこしかないので、なかなか機会も無く。今回調べたらジローナからは鈍行で30分程度だったため翌日敢行を決意!その美術館の為だけでも十分訪れる価値があると思えるほど大満足な内容でした。

ダリ美術館は事前にオンラインで11時45分のチケットを購入していたため、朝はゆっくりチェックアウト。

昨日ブランチをした近所のカフェで朝ごはんを取りました。友人が食べていたキッシュも美味しそうだったけど、私はまだお腹がいっぱいだったのでパス。キッシュにまたついてきたパンコントマテwを少し分けて貰いました。

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また駅でチケットを購入。ここで事前に調べていた高速列車は街の中心から遠い方の駅に停車することが発覚。幸い中心地に停車する鈍行の列車は10分後だったので、代わりにそちらを購入しました。Figueres駅(鈍行)とFigueres-Vilafant駅(高速)と二つあるので注意です。帰りは高速なので仕方なく街外れまで歩きました。

約30分でフィゲラスに到着。移民が多い雰囲気の道を抜けて徒歩約10分程でダリ劇場美術館に到着!駅周辺は全く観光客もおらず、あまりにも静かだったんですが、美術館の周りだけざわざわがやがや。土曜日だったからか大盛況でした(フランス人が多かった)。当日チケットも15時頃から空きはあるようでしたが、やはり事前予約をお勧めします。

www.salvador-dali.org

誤算だったのはコロナ対策で、クロークが閉じていたこと。一泊旅行にてバックパックで来ていたため、荷物を背負ったままはちょっと疲れました。また、ある小部屋では一度に入る人数を制限している関係で、長ーーい列に並ばないと中に入れず。小部屋故に絵の数も少なくて(勿論絵自体は素晴らしいんですが)、係員に超文句言ってるスペイン人が居ました(笑)

一方、美術館自体は本当に素晴らしい内容でした。外観から装飾から絵も彫刻もシュールレアリズム全開。おかしいのは自分なのか…と錯覚するほどの眩暈を起こさせる数々のプレゼンテーション。繰り返し作品に現れる生や性や聖に関するモチーフは、人々を否が応でも居心地を悪くし、理性と感情を揺さぶってきます。

ここは敢えて館内の写真は残さず、是非ご自身の目で見て頂きたいです。

丁度一人の友人は先週マラガのピカソ美術館に行ってたんですが、そこより作品が多くて世界観を体験出来てダリ美術館の方が良かったと言っていました。

後でWikiを読んだところ、ダリの遺体が埋まっているらしい…先に知らなくてよかった(笑)

en.wikipedia.org

ダリと言えば、忘れられないのがシンクロナイズドスイミング。まだ日本が強かった時代で、たまたまTVで観ていた時に、スペインチームがテーマにしたのがまさにダリ!

そのシュールレアリズム全開の高すぎるアート性に目が釘付けになりました。

www.youtube.com

YouTube凄い、検索したらすぐ出てきました。こちらもあわせてどうぞ!

圧倒的内容につき大分疲弊していたので、美術館の後すぐランチへ。ダリが通ったレストランはミシュラン獲得しているので気になったんですが、ホテルの中にあり敷居も高い感じだったので断念。

代わりに、美術館からもすぐ近いこちらのカジュアルなレストランに行きました。

www.tripadvisor.jp

前菜を2品頼んでシェアして、各自メインを頼むスタイルで。前菜はコロッケとセビーチェ。白ワインがあうあう。私はメインには大好きなイカ墨パエリアがあったのでそちらを頂きました。

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店員さんが2名しかおらず忙しそうでしたが、我々も特に急ぐ理由も無かったのでゆっくりさせて頂きました。雰囲気も今どきで洒落ていて、心地よかったです。グルメ都市としてフィゲラスも頑張っているせいか、ミシュラン取るぞという影響があるのか、昨日もそうですが接客がバルセロナ市内より全然良くて(笑)勿論日本みたいなべったりでは無いですが、それでも気は配ってくれてるな~という印象でした。

この後、別の友人から面白かったと聞いていたおもちゃ博物館に行こうかと言っていたんですが、ダリ疲れしたのでw予定変更。調べたら、徒歩20分の高台に城の遺跡があることが判明し、そちらへ歩き始めたのですが…急に結構強めの雨が降り始めたので、それも断念w

結局適当なカフェにまた入ってお茶して帰りました(笑)

既に大満足な旅だったのと、気心知れた友人同士だったので、ゆるゆると旅が出来て良かったです。

次回は、車を借りてジローナ近郊の別荘風Airbnbに泊まり、昼はプールサイドでゆっくり、夜はミシュランでディナーなんていうグルメのんびり旅もいいな~なんて思います。ま、運転出来ないんですけど。

ここまでお付き合い頂き有難うございました^^

週末旅行:ジローナ&フィゲラス 1日目

週末を利用して、バルセロナから電車で1時間圏内のジローナ&フィゲラスに行ってきました。日帰り旅行でジローナだけというパターンが多いようですが、個人的には一泊してゆっくりすることをお勧めします!

ジローナはGames of Thronesの撮影で最近有名ですが、両都市ともグルメで売り出そうとしているようで、気軽に美味しい洒落た食事を楽しめます。

Renfeの公式サイトがクソ酷くて、今回は何度やってもどんな方法を試してもオンラインで事前にチケットが購入できず(笑)

高速鉄道はパスポート情報と電話番号が全員分必要で、入力に時間がかかるため、当日駅で購入する際は時間に余裕を持つことをお勧めします。

10:10バルセロナサンツ駅出発、10:48ジローナ駅到着。

宿泊先は適当に中心地のビジネスホテル(Ciutat de Girona)を予約。ジローナ到着後先ずはチェックイン。立地は良かっし、設備は綺麗だったが、窓が小さくて部屋がくらーーい…のが難点でした。あと窓を開けてたら鳩が入ってきた。これは偶然だと思うけど怖かったw

www.tripadvisor.jp

実は同行の友人が寝坊し、1時間後の到着だったため、近くのザ・スペイン地元カフェでブランチを。この何でもないカフェが居心地もよくて、何でもないトルティーヤもそのおまけでついてきたパンコントマテも美味しかったー!

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そのカフェがある広場近くの教会も、完全にノーマークだったんですが、時間があったので訪れてみました。どうやらモンセラット修道院と縁があるようで、黒いマリア像があったり、スペイン内戦の際に一部破壊されたため、新しく描かれた祭壇の絵にはスーツ姿で祈る人やバイオリンを弾く天使が居たりと、大変興味深かったです。

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その後、無事に友人と合流。暑い暑いと言いながら、街を散策しつつ、有名どころをまわりました。同じカタルーニャ文化なので、面影はバルセロナのグラシア地区なんかに似ていたりするんですが、もっと素朴な雰囲気です。

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主要スポットは下記の順番で巡りました。

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ジローナ大聖堂は我々が訪れた後すぐに閉まったので(ラッキー)、開館時間は先に確認した方がよさそうです。入場料は大人EUR10、学生EUR5。

アラブ浴場の入場料は大人EUR3、学生EUR1。個人的にはしょぼかったので学生で良かったと思いました(笑)

City Wallsは昼間は暑すぎて、塀は歩かずに見張り台だけ登って降りました。夕食を近くで食べたため、その後腹ごなしに夜に再訪。肝試し感は満載でしたが、夜営をする兵士の気分を味わえました。土曜夜だったので、若者たちが所々の見張り台で酒盛りをしていて、ちょっと臭かったですが…

さっきのカフェでお腹いっぱいだったので、ランチはスキップし、代わりにジローナ大聖堂前の観光客向けカフェで休憩。風通りが良かったので、涼むことが出来ました。

歩き疲れたので夕飯までホテルで休むことに。その前に、ジローナでは超有名なミシュランシェフ兄弟、Roca brothersが開いたジェラートを食べました。まぁ実はバルセロナに支店もあるらしいんですが、観光を兼ねてw

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私はヨーグルトにリンゴとブルーベリートッピング。美味しかったです。

因みに本業のレストランは1年先まで予約が取れないとかいう、スペインにしては珍しい程の人気ぶり。日本みたい。実は前職秘書時代に会長が出張休暇で訪れていましたw会社の金使って何してんねんと思いつつ、Google mapにメモしてたのをすっかり忘れていました。爺さんわざわざジローナまでまぁよく訪れたよ、という気はしないでも無いです。

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そのRoca兄弟のお店でなくても、ジローナにはミシュランの星を持つお店が幾つかあります。それを知ったのが当日だったので(笑)残念ながら今回はどこも行けませんでしたが、可能だったらランチもどこか予約したかな~

スペインは物価が安いため、東京の都心で飲み食いすることと比べれば、ミシュランも相当お得なのでは?と思います。

代わりに、大聖堂からの帰り道にお洒落~と思って見つけたこちらで食事しました。

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Google mapの予約システムだと20時は選択できなかったのですが、直接お店に行ったところ22時までに出てくれるならOkとのことで入店。確かに開店は一応20時からでしたが、我々が一番客で、その後は21時から徐々に増え始め、22時からスタートする組が一番多い印象でした。さすが、スペインの夏!

ひっさびさに、心地いい接客をお洒落で落ち着いた空間で出来ました。前菜2品・魚・肉・デザートのコースでEUR38 。乾杯のCava一杯と食後の珈琲をつけて仕上がりEUR45。料理は中にはう~んと思うものもあったのですが(ステーキタルタルが和風ヒュージョンで醤油がちょっときつかったとか苦笑)、基本大満足でした。

後で聞いた話では、このお店はミシュランを狙っているとのこと。あのタルタルを考えるとあと少しかな~といったとこですが、行くには今が狙い目かもしれません。

この後、友人一人は今から知り合いと飲むと言い出したため、私ももう一人の友人と一軒行くことに。スペインの夏の夜は長い(笑)

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一応下調べして行ったものの、入ろうかな~と悩んでいたらウェイターのお兄ちゃんが手を振ってくれたので即着席(笑)スペイン人じゃないねって話していたら、案の定アメリカ人でした。にっこにこの超フレンドリー接客、ジローナは最高だよ、とか言ってました。外のテラスで夜風にあたりながら気持ちよくだらだら出来ました。

 

長くなったので2日目はまた別に書きます~

MBAのコロナ影響徒然

コロナによるMBAへの影響は授業だけでなく、インターンや交換留学、はたまたリファンド運動など波紋を広げました。ESADE界隈で何が起こったか、参考・備忘までに下記掲載します。

インターン

多国籍企業のTechやファーマ等、既にインターン内定を出していた多くの企業は、オンラインにより実施した模様。課題と関連ファイルをメールで受け取り、週に何回かメンターとオンライン会議をする形態らしい。

インターンの数は全体としては残念ながら減った様子で、そのため、早期卒業を選択し夏からフルタイムで働くことを選んだ生徒も散見される。一方で、コンサルティング業界は景気は悪くないらしく、採用活動が若干早まる傾向もあるようだ。(インターン開始前にオファーを取得した同級生あり)

コロナの影響は産業によりけりのため、それぞれ慎重に見極める必要あり。

交換留学

ESADEは多数の海外MBA校と提携し、交換留学プログラムを提供している。多くの学生が選択する人気のプログラムであり、秋(Term 4)もしくは冬(Term 5)に選択が可能。

残念ながら、秋のアメリカ・カナダは全てキャンセルとなってしまった。現状を鑑みると致し方ない。他欧州圏はオンラインでの受講となった学校もあるとのこと。

私自身は冬にアメリカ留学予定なのだが、今のところ実行されると先方から連絡あり。

リファンド運動

学校側に対して、支払った授業料に見合うサービスが受けられなかったと抗議し、授業料の一部返金を求める運動が勃発。

生徒会とは別の有志団体が立ち上がり、4月から学校側と交渉開始。生徒の7割近くが署名。学校の規模を考えると正直返金は厳しいと思ったが、誰かが矢面にたち対応してくれるならと思い、私自身も署名に参加した。

運動の成果か微妙なところだが、現時点で学校側からは埋め合わせとして下記サービスが提供された:

・coursera(オンラインで他校の授業が受講できるサービス)アカウント提供

・夏季集中講座数の拡充

MBAでも似たような運動は起きているようで、各校対応は様々。ESADEと類似しているボッコーニは生徒全員にLinked-in premiumアカウント1年分提供、iPad配布したらしく、財政的に余裕があって羨ましい限り。

 

交渉は今でもまだ決着ついてない模様。

MBAのコロナ対応徒然

ESADEのコロナ対応は、若干の混乱はあったものの、比較的迅速且つ生徒が柔軟に対応できる施策を提供した、との認識。各MBA様々な対応をしているなか、参考・備忘までに下記掲載します。

初動(Term 2: 2-3月)

イタリアで感染者が増え始めた際に、イタリア渡航者に関しては2週間の自宅待機・オンラインで授業を受けるように要請。その時にTeamsで授業配信。

3月頭Madridで感染者が増え始め、Madridに行った他校の生徒が感染したらしいだの、学部生で感染者が出たらしいだの噂が出たり、バルセロナもやばいのでは?となる中、3月一週目は希望者はオンラインで授業を受けて良いとなった。

それもつかの間、10日学校より次週から全て授業はオンラインになると通達。今後の対策を協議するために12日・13日は休校との発表。オンライン受講が当面続くとの見立てに加え、14日からロックダウンが始まるとの報道もあり、私個人は早期脱出を決意。12日にバルセロナを発つ。

奇しくもTerm 2の授業終了直前であり、ほぼ全講座残り1クラスのみだったため、学校側も対応しやすかった模様。全て今まで通りスペイン時間での授業だったため、日本からの受講は大変ではあったものの、時差ボケで乗り切った。

移行(Term 3: 4-6月)

4-6月のTerm 3から、ESADEが取った施策は大きくは下記2つ:

1.Time Zoneに合わせたクラス割

2.希望者に対して一部授業を先送り

1に関して、私同様母国に一時避難した学生が全体の約3割程度いたため、Time Zoneに合わせてクラスを再編成。大きくは、アジア+欧州と米州+欧州とした。

そのため、日本時間では大体16時から授業が始まり、遅くとも23時には終了。各授業の時間もオンラインに合わせて、2時間休憩無しのスタイルが取られた。

また、このタイミングで使い勝手のよいZoomが導入された。

2に関して、Term 3の必修授業8つのうち、4つは先送りが可能となった。先送りの時期は、集中講座が実行される夏か、来年の同時期か、どちらか選択できることとなった。これは、オンラインよりも対面授業を好む生徒がいることへの配慮の結果と学校側説明。同時に、通常は最大18か月のコースだが、来年の受講を希望する学生は最大21か月在学出来ることとなった。(多分、一個下の学年と合同で受講すると推測)

私自身はオンライン授業も気に入っていたことと、早く終わらせられることは終わらせたい質なので、全て予定通り受講したが、生徒の自主性を重んじるESADEらしい柔軟性のある対応だったと思う。

現在(夏季集中講座: 7月)

6月頭より学校側も対面授業の復帰を検討し始める。19日カタルーニャ州もフェーズ3に移行、私自身は20日にスペインへ帰国。29日よりバルセロナ市内のキャンパスで対面授業再開、ただし帰国困難な生徒もいるため、一部クラス(※)を除き登校は義務ではなくオンラインも選択可能となっている。

※ 例えばコミュニケーションのクラスは、プレゼン技術の向上が目的であり、全身の表現も評価対象となるため、教授が登校を要請したらしい。

今後(Term4: 9月以降)

7月13日現時点での学校側発表によると、9月よりサンクガットキャンパスでの対面授業を再開する予定とのこと。

 

他、インターン・交換留学ほかへの影響は別途記載予定。